戦うヒロイン像 (実質その3)

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ヒーローについて書いたのでヒロインについて書いてみる。
戦うヒロインが多く登場する作品は、大体80年代頃を境に
変身物のジャンルで増えていった傾向がある。
それ以前のヒロインは主に悪役に拐われて救出されるような
所謂、守られるタイプのヒロインが主流だったんだよな。
或いは主人公の冒険を見送り故郷で帰りを待っているような
そういった物語の最後に訪れる、幸福の象徴として描かれていた。

それが、リボンの騎士やキューティーハニーの登場によって
ヒーローの役目を担う、戦うヒロインが作品ジャンルとして確立し
後の大きなビジネスモデルに成長していく事になる。
この80年代は男女雇用機会均等法の制定施行が行われた時代もあり、
価値観の多様性がメディアに大きく反映された時代でもあった。
こういった背景が作品にあり、それまでオペレーター役だった女性が
パイロット役になって登場したりと、舞台でミラジョボビッチや
アンジェリーナ・ジョリーが演じるような世界水準のヒロイン像が
日本の市場に沢山出てくる事になるんだよね。

そしてこの戦うヒロイン物は、同時に主人公でもある場合が多く
彼女達は作中で中心的な活躍や、貢献を役割として描かれている。
最近のキャラだと、高町なのはやベヨネッタ何かは
割とヒーローに近い属性のヒロインのように感じられる。


だが男性主人公が出てくる作品で、戦うヒロインが登場する場合
このケースは上のヒーローとはちょっと役割が異なる。
戦場でのパートナー、或いはエキスパートのような登場の仕方をしても
結局は戦闘で敵に負け心を折られて、それを主人公がリカバリーして
打開するような展開になったり、主人公の覚醒の理由付けとして使われたり
つまるところ、心身ともに主人公に助けられて「頼れる男」みたいな描写の
舞台装置にされてしまう場合がすごく多いんだよな;
最近だとラノベ作品や少し前の少年誌、或いはジュブナイル系なんかで
この手の創作ヒロインがよく見られたと思う。
強い女ではなく強がってる女として描かれる為、結局噛ませ役になる。
でもこの描写こそが本来の王道であった守られ系ヒロインの系統を
見事に引き継いでいるのだから、結果的には上手く差別化された形。

そして、上記のどちらにも属さない第3のヒロインも存在する。
敵の部下などで登場したりする所謂ライバルヒロインと呼ばれる属性。
このタイプのキャラは正確には戦うヒロインではないんだよね。
上記の2者が世界平和や社会貢献を目的にしているのに対して
このタイプは自分の愛する何かや野心の為に身を投げ出す傾向があって
とても危うい存在のヒロイン像なんだよな。
ローゼンメイデンではメインヒロインの完璧主義だった真紅が
自身の身体が破損した際にジュンに泣きついてしまうのだけど
(それでも自分と向き合ってすぐ立ち直るんだけど;)
対して構造に欠陥のある水銀燈は、傷付いている描写はあれど
作中の誰かに対して弱さを見せるような場面が全然ない。
自身のパフォーマンスが低下するのにも関わらず媒介から
力を奪い取ってしまうからと指輪の契約を渋り更には
寝泊りする場所も無く野晒しの生活を強いられても尚
周囲の助けを借りようとしない徹底ぶり。
(契約後も契約者の容態を気遣って力を使わなかった)
もう意地の張り方が他の姉妹と一線を画すほどに凄まじいのである。
上記のヒロインと異なる点は、彼女達が助けを借りれない事にある。
つまり第3のヒロインは、全く"守られないヒロイン"の象徴なんだよね。
何故なら彼女達は、討つべき敵として描かれている為
成功する未来が約束されていない、保証が無いのだ。

何故こんな報われないヒロインが出来たのかというと、
恐らく作品が多様化したことで態々悪人として描く必要が
なくなった事が大きく関係しているのではないかなと。
従来までの恋愛物であればヒロインの恋敵は性格の嫌な悪女として
描けばよかったのが、テーマがピアノや絵やダンスのように
幅が広がった事で敵方もまた自分と同じ志を持つ相手として
目指す道に情熱を注ぐ強敵のキャラとして形を持ったんだよね。
だから"敵なのに良い奴"というよく分からない立ち位置の
保証の無いサブヒロイン達が沢山生まれてしまったんだよな。


近年のRPG何かでは割と主人公やパートナーを選択できる
そういう自由度のあるゲームが一般的になってきているけど
選択されなかったキャラは、その後作中に登場しないっていう
パターンも結構多いんだよな。その世界で選択されたキャラと
同じ様に存在してるはずなのに…
デュープリズムではルウとミントの2人の主人公を選択出来るが
どちらも同じ時間軸の中で作中に登場する為、2人の異なる視点から
物語を俯瞰的に見ていくことが可能だったんだよね。
選択されなかったとしても、彼等には彼等の目的があり
例え別の道を歩んでも違う幸せの形を見つける為に
その世界を生きていたはずだ。キャラセレクトの画面で
霊夢を選んでも魔理沙を選んでも、その冒険の世界で
どちらかが消滅する訳じゃない。
モブも敵も草も木も、誰一人欠ける事は許されない
その世界を構築する上で皆大切なキャラクターなんだよね。

物語の世界は主人公だけの空間じゃないんだと。
と、長々と3回にわたってキャラクター論を展開したけど
言いたいことは、そういう事なんだよな。
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Re: No title

最近はこう軍隊式のスパルタというか
逆境の中でしがみ付いていくタイプの主人公、少なくなりましたよね。
自身のパフォーマンスが低くて課題をこなせずに皆が帰った後も
1人残って明け方まで練習して、そうやって目標を成し遂げて行くような
辛い時こそ下を向かないで、前を向いて努力する、そんな描写が減った気がします。
自分も努力型のキャラに結構好感を持っているのですが、
最近の作品では、既にその分野で首席のトップクラスの設定を持つ主人公が多く
落ちこぼれのキャラに光が当たるような演出がなくて少し寂しい気もします;
レオ、アストラのように故郷の星を破壊されても腐らないで頑張って欲しいですよ!

画像の絵は学園物の小説を書くスレで制服のデザインを募集していたので
その時に投下したものです。男子学生、女子学生と、あとロリなのかショタなのか
性別の何方付かずなトランスジェンダーの生徒の制服みたいな感じで、
3種類作りました。
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コウコウ

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